中国IT大手のアリババ集団は7月26日に発表した公告で、香港証券取引所にプライマリー上場を申請すると明らかにした。取引所の審査が済み次第、同社は香港証券取引所のメインボードと米ニューヨーク証券取引所(NYSE)での重複上場を果たすことになる。

公告によると、この上場プロセスは年内に完了する見込みとなっている。重複上場後も、ニューヨークに上場する米国預託株式(ADS)と、香港に上場する普通株は、引き続き相互に転換できる。投資家はいずれかの形式を選び、同社株を保有することが可能となる。

同社は2014年、NYSEにプライマリー上場し、19年11月に香港でセカンダリー上場していた。

重複上場の場合、2つの市場に上場する株式の相互流通はできない。一方、セカンダリー上場の場合は、預託証券という形式を通じ、2つの市場間で流通売買することができる。

専門家によると、香港でのプライマリー上場でNYSEとの重複上場が実現すれば、アリババに出資する投資家が抱える潜在的リスクを最小化できるという。

米国で上場する中国企業には以前、上場廃止リスクが付きまとっていた。万が一米国で上場廃止となった場合、投資家が香港株に転換できるよう、大半の企業が香港でのセカンダリー上場を選択していた。

上場廃止リスクが低下した現在、アリババなどの中国企業が重複上場への転換を図っているのは、香港株が米国での株価変動の影響を受けないようにするねらいがあるとみられる。

(36Kr Japan編集部)