真夏日と熱帯夜が続くと食欲も落ちがち。だが、カレーのスパイスの香りが漂うと食べる気もよみがえる。この夏に生まれた、ひと味違ったカレーを紹介しよう。(共同通信=中村彰)

 ▽懐かしい味

 1946年創業のお好み焼きチェーン「ぼてぢゅう」は大塚食品の「ボンカレー」を取り入れたコラボメニューを8月2日から始めた。

 「ボンカレー焼きそば」(968円)はオリジナルの3種のソースと、調理用にあえて具材なしにした「ボンカレークック甘口」をブレンドした。一口目は同店なじみのソースの味が際立つが、食べ進むうちに懐かしいカレーの味わいが口の中に広がる。

 「ボンカレーそばめし」(1078円)や、「ボンカレークック中辛」を使った3種類のカレーメニュー(各1078円)があり、全国の22店で味わえる。

 ▽レトルトも新商品

 中京圏で根強い人気の食品メーカー、オリエンタル(本社・愛知県稲沢市)は、名古屋市が発祥のカレーうどんチェーン若鯱家(わかしゃちや)とタイアップしたレトルト商品「マースカレー若鯱家 和風」(248円)を発売した。マンゴーやスパイスを調合した調味料マースチャツネとかつお節やいりこの魚介だしが調和して、味はまろやか。甘口なので万人にお薦めだ。

 豆乳やみそを販売するマルサンアイ(本社・同県岡崎市)も若鯱家と組み「若鯱家監修カレー鍋スープ」(378円)を東海エリアの一部スーパーで発売を始めた。8月23日からは全国に展開する。

 こちらはだいぶ辛口で食べ進むと額から汗が流れるほど。豆乳を加えることで辛さが調整できる。「鍋やカレーに使うどんな具材とも相性がいいですが、特にブロッコリーがお薦めです」と若鯱家の高橋知子社長は話していた。

 ▽馬肉を使ったヘルシーメニュー

 住所や電話番号が非公開の会員制馬肉専門レストラン「ROAST HORSE」(東京)の創業者・平山峰吉さんが開発したレトルト商品「SPICY HORSE CURRY」が通販専門で発売された。

 1食のタンパク質含有量は、厚生労働省が推奨する成人男子の1日の摂取量65グラムに近い58グラム。低カロリー、低脂質、高鉄分という馬肉の特質を反映してヘルシーだ。

 このカレーの馬肉は細かく、コンビーフのような食感。水分は少なくドライカレーに近い。「カレーライスにしないで『カレー味の馬肉のしぐれ煮』として食べてもらってもいい」と平山さん。「味にはめちゃくちゃこだわり、完成まで1年以上掛かった」という。

 プレーン、トマト、パンプキンの3食がセットで2980円。

 ▽辛みがじわじわと

 札幌が発祥のスープカレー専門店「Suage」が7月27日、東京の東武百貨店池袋店に都内4店目を出店した。「パリパリ知床どりと野菜カレー」(1380円)は串に刺した知床鶏や道産のポーク、大きな蝦夷(えぞ)マイタケ、ジャガイモのインカのめざめなどがボウルを覆い尽くす。スープを付けて味わうと鶏肉は弾力が強く、野菜からは濃い香りがわき立つ。

 北海道で人気のお米「ななつぼし」を硬めに炊いたご飯をカレースープに浸し、口に運ぶ。まず、うま味が、そしてじわじわと辛みがやってくる。しばらく辛さの余韻が続いた。

 この野菜カレーや「道産ポークの角煮カレー」(同)などが店のお薦めだ。