“コメンテーター全員が結果を出している経営者”というトーク番組、ABEMA『For JAPAN #46』が3月14日に配信。3月期は日本の“絶望と希望”をテーマに、同回は建築関係の経営者が“ニッポンに必要な提言”を行った。

【映像】「衝撃!カメラは見ていた!」 経営者が提言

 「衝撃!カメラは見ていた!」と投げかけるのは、株式会社シティー・ジー・ネット代表取締役の網屋義博氏。「20代後半でリフォーム工事を目的に起業したが、ムダの塊みたいな、とんでもない業界だと思った。システムキッチンの入れ替え工事を2人がかりで、当時は2日ないし3日かけて作業していた。みんな今までの経験に基づいて作業して、効率も良くないから、時間もかかるし休みも少ない、お給料ももらえない、ということが続いていた」と、当時の環境を振り返る。

 同社は2008年の創業以来、黒字経営を続けてきたが、その裏には慣習を打ち破る取り組みがあったという。「学生時代に製造工場で車の部品を作ったが、必要な時に・必要な物が・必要な所に置いてある。誰が同じ作業をやっても、ある一定の成果が得られる仕組みがあった。これを建築業に応用していけば面白いのではと、目で現場を見て、時にはカメラで撮影して、ムダなところを全部あぶり出した」。

 現場からは大きな反発があったというが、具体的にどのように改善していったのか。「作業自体のマニュアル化はまず当然。親方と手元の職人はセットで動き、手元の職人は御用聞きで車で現場の往復をするが、車種を統一する。荷台の形、工具の数、材料、配置を全て統一した。そうすると、親方に『あれ持って来い』と言われた時、手元の職人はすぐに出せる」と説明。

 結果、「当初2人で2日かかっていた作業が、1日で終わる。早い班は15時にニコニコしながら、『お疲れさまです』と帰ってしまうぐらい。休みが少ないという問題も、週休2日になり、長期休暇や有給も取れる。効率が上がるので給与も上がるし、ボーナスもある」と、環境が大きく変わったことを明かした。

 その上で、「職人やスタッフが効率化する意味をよく理解しているので、すごく協力してくれる。個人のスキルに差があるのは仕方ないが、仕組みでカバーできるものもあるのは事実。業界を越えたような柔軟な思想を持つことで、解決できる問題はけっこうあると思う」と問題提起した。

 これに番組MCの古舘伊知郎は「職人が悪いと言いたいのではなく、見ていたのはシステムのムダで、人格ではない。そこは整理しなければならない」と感銘を受けていた。