【AFP=時事】サッカーのイングランド・プレミアリーグは3日、試合前に行われてきた人種差別に対する膝つき抗議について、新シーズンは全試合では実施しないと発表した。同抗議をめぐっては、効果が失われつつあるという批判的な声が上がっていた。

 発表文の中で各クラブのキャプテンは、特定の試合前には膝つき抗議を行い、「共通の目的のために連帯を示し続ける」と述べた。開幕節やFAカップとフットボールリーグカップの決勝などが対象試合となる。

 プレミアリーグはキャプテンたちの決断を支持するとし、「No Room for Racism(人種差別の余地なし)」キャンペーンの一環として、反人種差別のメッセージを強化していくと表明した。

 米国の黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官の暴行によって死亡した事件を受け、プレミアリーグでは2020年6月に新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で中断されていたリーグ戦が再開されると、全試合のキックオフ前に膝つき抗議が行われるようになった。

 2016年、米ナショナル・フットボール・リーグの元QBコリン・キャパニック氏が人種的不公平に抗議するために始めた膝つきは、フロイドさんの事件以降、幅広いスポーツでおなじみの光景となっている。

 しかし、プレミア選手の中には継続することの妥当性を疑問視する声もあり、「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」運動との同一性を批判する英国の右派政治家もいた。 【翻訳編集】AFPBB News