【AFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領は16日、北朝鮮政府が米朝首脳会談を中止すると警告したことに関し、「通知は一切受けていない。様子を見る必要がある」と表明した。ホワイトハウスの大統領執務室で述べた。

 両国は来月12日にシンガポールで首脳会談を行う予定だが、北朝鮮政府は15日、米国が北朝鮮側に「一方的な核放棄」を強いるのであれば、首脳会談を中止すると警告した。

 北朝鮮の唯一の同盟国である中国は、米朝首脳会談の実施を呼び掛けている。中国外務省の陸慷報道官は定例記者会見で「(朝鮮)半島情勢は緊張が緩和しており、この状況には守り抜く価値がある」と述べた。

 また、米国のサラ・サンダース大統領報道官は、「会談が行われるのであれば、大統領は準備ができている。もし行われないのなら、われわれは現行の最大限の圧力をかけ続ける」と語った。

 韓国国立外交院のキム・ヒョンウク教授はAFPに対し、「金正恩(北朝鮮・朝鮮労働党)委員長は、米国による『非核化第一』の要求の受け入れへと追い込まれていたが、中国と関係を正常化し、経済支援を確保した後で、その立場を変えようとしているようだ」と指摘。「北朝鮮による古典的な米中間での綱渡り外交が始まった」と述べた。

【翻訳編集】AFPBB News