和歌山県印南町西ノ地にある切目神社(切目王子)で16日、本殿の檜皮(ひわだ)ぶきの屋根が38年ぶりにふき替えられたことを祝って竣工(しゅんこう)式が営まれ、約80人が出席した。

 同神社は熊野古道九十九王子社のうち、格式が高い五体王子の一つ。天皇、上皇らが参詣して御所御殿は皇族の宿泊所となった。1959年に「切部王子跡」として県の文化財に指定されている。

 本殿の屋根のふき替えは79年にあったが、傷みが進んでいるためふき替えた。費用は元村、上道、西ノ地、高垣の4区で2004年から積み立てを始めた。氏子らでつくる王子跡社殿保存修理委員会が主体となり事業を進め、県の補助金も活用。総事業費は約2200万円で、ふき替えと拝殿正面の礎石の取り換えをした。

 ふき替えの工事に当たった谷上社寺工業によると、屋根は劣化が進んでいたが、創建当時の寸法を推測し、全て生木のヒノキの皮を使って仕上げたという。