和歌山県は「健康寿命」延伸に向けた議論の材料として、市町村ごとに健康指標を示し、県内順位や県、全国平均値との差が分かる「市町村健康見える化シート」を作成し、公表した。県がこれを基に市町村や医師会などと連携し、対策を検討するほか、県民に自分のまちの状況や課題を把握してもらい、健康意識向上につなげたいという。

 県の平均寿命(2010年)は男性79・07歳で全国37位、女性85・69歳で45位と低い。健康で日常生活が制限されない「健康寿命」(13年)は男性が71・43歳で20位、女性が74・33歳で28位と全国の中ぐらいだが、さらに伸ばす必要がある。65歳以上に占める要介護認定率も、ここ2年連続で全国最高となっている。

 そこで県は「健康長寿」推進を重要課題とし、昨年7月、大学教授や医師、健康保険関係者らによる「健康わかやま推進提言委員会」を設置。県民の検診や医療費データなどを基に特徴を分析し、提言書をまとめた。

 その中で、地域間格差がある健康指標を明確にし、課題に取り組む必要があるとし「市町村健康見える化シート」を作成。平均寿命や検診受診率、要介護認定率、医療費、生活習慣(飲酒や運動、喫煙など)といった健康指標や県内順位などを市町村ごとにシートにまとめている。

 これによると、男性の平均寿命(2010年)が県内で最も長かったのは印南町の79・8歳。健康寿命(13年)も最長の78・3歳。一方、女性は、平均寿命86・6歳、健康寿命83・9歳だった古座川町がいずれも最長だった。

 「市町村健康見える化シート」は、県健康推進課のホームページに掲載の「健康わかやま推進提言書」内で閲覧、印刷できる。