和歌山県内の民営事業所のうち、従業員4人以下の事業所の割合(昨年6月1日現在)は63・8%で全国最高だったことが総務省の「経済センサス」速報値で分かり、県内に小規模事業所が多いことが改めて裏付けられた。20人未満は全体の9割以上を占める。1事業所当たりの平均従業員数は8・0人で、全国で高知県に次いで2番目に少なかった。事業所数は2年間で約1200減った。

 総務省が公表した、昨年6月1日実施の「経済センサス」速報値を基に、県が県内分をまとめた。「経済センサス」は民営事業所についての実態調査で、2、3年ごとに実施している。

 事業所数は4万7266事業所(内容不詳の1062事業所除く)。従業員規模が「1〜4人」の事業所は3万155事業所で、事業所数に占める割合は全国で最も高い63・8%。2番目は高知県の62・6%だった。「5〜9人」は8483事業所で17・9%、「10〜19人」が4741事業所で10・0%。合わせると20人未満の事業所は全体の91・7%に上る。

 平均従業員数は8・0人で、高知県の7・9人に次いで2番目に少ない。全国平均は10・7人。

 県によると、県内では以前から小規模事業所が多い傾向にある。広い平野部が少ないため、大きな事業所が設置しにくいこと、山間部の集落ごとに、需要に応じた小規模の事業所が点在していったことなどが要因と推測している。

 事業所数(内容不詳の事業所を含む)の推移は調査ごとに減っている。09年は5万5151事業所あったが、12年は5万1133事業所、14年は4万9530事業所、16年は4万8328事業所になった。12年との比較では2805事業所減で、減少率5・5%は、熊本地震で被災した熊本県の5・9%に次いで全国2番目だった。3番目は秋田県の5・2%。