和歌山県の教育関係団体などでつくる実行委員会が主催する福島県の児童を招く事業が、今年は中止になった。対象にした自治体で参加を募ったが、応募がなかったという。実行委では来年以降の事業について「続けるのかどうかも含めて検討する」としている。

 東京電力福島第1原発の事故で制限された生活を余儀なくされている福島の子どもたちに、和歌山の自然を楽しんでもらおうと2012年から毎年夏に続けていた事業。

 16年までは毎年、小学5、6年の40人前後が参加。児童は白浜町の白良浜で海水浴を楽しんだり、日置川でカヌーに乗ったりして過ごしていた。今年は24〜29日の日程で事業を開く予定だった。

 実行委事務局の県教育互助会によると、過去5年は福島市や南相馬市を対象にしていたが、今年は、より大変な現状にある地域から招こうと企画。帰還困難区域になっている場所がある双葉、大熊、浪江各町など7町村の教育委員会を通じて参加を募ったが、応募や問い合わせがなかったという。10日の実行委で今年の事業の中止を決めた。