婚活にヨガ教室、コンサートに物産市―。こうした催しを企画する寺が和歌山県紀南地方で増えている。

 田辺市中辺路町西谷の福巌寺(一願寺)は2013年から婚活や夏休みの工作教室、音楽ライブ、物産市などのイベントを「お寺かふぇ」と題して主催している。

 婚活イベントには、男女各40人ほどが登録。月1回程度の会には、紀南だけでなく紀北や三重県からも参加がある。開催時以外にも登録者同士が集うなど、交流の輪が広まっている。

 田辺市下三栖の五郎地蔵寺は、境内の住居を大規模改修したカフェ「五郎庵」を15年にオープンした。喫茶だけでなく、僧侶が作る精進料理が楽しめる。

 来店者が食後に本堂にお参りしたり、座禅会に参加したり。その結果、寺や仏教に興味を持つ客が増えている。

 「出張」する住職もいる。白浜町堅田の聖福寺、関守研悟住職(45)はピアノやギターの弾き語りを交え説法する「音楽法話」を10年以上続けている。

 年間の依頼は約40件。高齢者施設や学校、研修会、イベントなどさまざまで、唱歌から最近のヒット曲まで歌い、曲の間に心を安らげる話を伝えている。