和歌山県串本町の姉妹都市、トルコのメルシン市出身の歌手、ハティチェ・アクソイさん(30)と、広島市出身のバリトン歌手、奥村泰憲さん(39)が27日、同町串本の町役場を訪ね、田嶋勝正町長と懇談した。2人の訪問は、日本トルコ合作映画「海難1890」を鑑賞して感銘を受けたことがきっかけ。アクソイさんは、自身が描いた両国友好の絵を寄贈し、トルコの歌も披露した。

 アクソイさんと奥村さんは2006年から12年まで、オーストリアのウィーンにある同じ合唱団に所属していた。15年に奥村さんが岡山県倉敷市で第1回国際交流コンサートを開催し、好評で地元の人らから2回目以降も企画してほしいと要望があった。アクソイさんをいつか日本に呼びたいと考えていた奥村さんは、今月30日に同市で2回目を開くに当たり「第2回国際交流コンサート 歌の架け橋〜トルコの歌姫をお迎えして〜」と銘打って、アクソイさんを出演者として招いた。

 アクソイさんは、奥村さんが監修する同市の合唱団の人から「海難1890」のことを聞いて鑑賞。奥村さんも鑑賞し、感動した2人は当初予定していた京都観光を取りやめ、串本町を訪れることを決めた。アクソイさんは22日に初来日し、26日まで東京都に滞在。27日に串本町入りした。アクソイさんのアシスタントをしている妹のエリフさん(28)も同行した。

 今回のコンサートでは、アクソイさんはトルコの歌11曲を歌うという。町長室ではその中の1曲「ウスクダラへ向かう間に」を披露。田嶋町長は「素晴らしい」と拍手した。