和歌山県田辺市で後半生を過ごした世界的な博物学者、南方熊楠(1867〜1941)の生誕150年を記念した学術的な催しが8月に田辺市で開催される。シンポジウムや講演会、工作体験など一般参加できるものもある。地元の偉人の魅力に触れるきっかけになりそうだ。

 南方熊楠研究会のシンポジウム「『田辺抜書』をどう読むか」は8月5日午前10時〜午後5時15分、市文化交流センターたなべる2階(東陽)である。一般も聴講できる。無料。定員100人。

 「田辺抜書」は、熊楠が閲覧した図書をノートに書き写したもの。1907年(熊楠40歳)〜34年(同67歳)に書き写した61冊が現存する。抜書資料は近年ようやく整理が進んできた。シンポジウムでは闘鶏神社蔵書の和漢書現蔵目録がほぼ完成したことに合わせ、両者を突き合わせつつ、田辺の地での熊楠の読書活動の実態に迫る。

 メインのシンポジウムは午後1時半〜3時半。「『田辺抜書』をどう読むか」をテーマに、国際日本文化研究センターの伊藤慎吾客員准教授や成城大学の田村義也非常勤講師ら7人が報告と相互討議をする。

 熊楠が研究した変形菌の国際学会「第9回国際変形菌類分類生態学会議」(同会議組織委員会主催、田辺市などが共催)も、18〜23日にある。記念講演会や変形菌写真展、工作体験などは一般も参加できる。無料。

 問い合わせはいずれも南方熊楠顕彰館(0739・26・9909)へ。