和歌山県の田辺市熊野ツーリズムビューローは28日、荷物搬送や一時預かりを提供する「熊野トラベル」(田辺市湊)のオープニング式典を開いた。JR紀伊田辺駅前にあり、観光客の利便性向上と市街地活性化を目指す。営業開始は8月9日の予定。

 田辺市では年々、外国人観光客が増えている。遠方からの観光客ほど荷物が大きく、搬送や一時預かりを求める声が多い。旅行計画を立てずに訪れる外国人も多く、当日の宿泊手配の需要もある。ところが、駅隣のビューロー事務所はインターネットでの事前予約による旅行商品の取り扱いが中心で、多様な要望に対応できていなかった。

 「熊野トラベル」は駅前商店街の空き店舗を活用。木造平屋で、床面積110・21平方メートル。宿泊や荷物搬送の当日手配、手荷物の一時預かり、熊野古道関連グッズの販売、商店街や飲食店街の店舗紹介をする。職員は2〜3人配置。日本語と英語で対応する。

 式典でビューローの多田稔子会長は「課題解決のための出店。店を持つのは初めてだが、商店街とも連携し、価値の高いサービスを提供したい」とあいさつ。真砂充敏市長は「駅前の景観刷新を進める中、にぎわいづくりの拠点として期待している」とエールを送った。