市庁舎移転を計画している和歌山県田辺市は28日、用地取得でオークワ(本社・和歌山市)と大筋合意したと公表した。移転候補地は、同市東山1丁目でオークワが運営する商業施設用地約1・5ヘクタール。8月3日に基本協定を結ぶ。

 市は4月からオークワと用地取得の協議を進めていた。候補地ではオークワが総合スーパー「オーシティ田辺店」と「紀伊田辺シティプラザホテル」を営業中で、「土地」「建物」「営業補償」が交渉のポイントになっていた。地域住民の日常の買い物の利便性確保も課題になっている。

 市によると、基本協定には、土地価格は第三者の適正な評価に基づき協議する▽建物は庁舎として利用できないため、市が解体工事をする▽(オークワは)営業補償を求めないことを前向きに検討する▽新庁舎整備事業の区域で、オークワは新店舗でスーパー営業を継続できるよう取り組み、市も協力する―などを盛り込む。

 市は用地交渉の関係費用として、用地費と施設解体費をそれぞれ約10億円と試算している。総事業費は約108億円の見込み。