夏本番を迎えた和歌山県紀南地方で、特産の梅の天日干しが始まった。炎天下に塩漬けした梅が並べられ、酸っぱい香りが辺りに漂っている。

 5月から7月にかけて収穫した梅を1カ月以上塩漬けした後、天日干しにする。主力品種の「南高」がほとんどだが、小梅もある。

 田辺市中三栖の田中幹雄さん(61)方では27日から始めた。畳1枚分ほどの「木ざら」に塩漬けの実を並べ、まんべんなく日が当たるように時折、専用の器具を使ってひっくり返している。

 実は最初は黄色っぽいが、次第に赤みがかり、しわがよって塩が吹き出てくれば出来上がり。南高なら3〜5日間干した後、大きさや品質で選別し、たるに詰める。

 出来上がった梅干しは「白干し梅」と呼ばれる。そのままでも食べるが、ほとんどが調味漬けで2次加工するため、加工業者などに出荷する。

 田中さん方では、天日干しまでの1次加工は10月下旬まで続く。