和歌山県すさみ町周参見の国民宿舎だった建物が、新たな宿泊施設に生まれ変わる。新宮市の企業が購入し、内装を中心に工事を進めていた。8月1日に開業する。国民宿舎の閉館から約1年4カ月後の「復活」に、町は「ありがたいこと。新たな拠点になってもらいたい」と期待している。 すさみ海水浴場そばにある建物は鉄筋コンクリート4階建て(延べ床面積2573平方メートル)。1974年6月に町が建設した。その後は売却先の南海電鉄のグループ会社が経営していたが、利用客が減っていたことなどから、2016年3月で閉館した。

 施設を買い取り新たに運営するのは、建設重機の貸し出しや修理などを手掛ける新宮市の企業「温井」(温井雄生代表)。同社は数年前から宿泊施設の経営を始めており、現在は那智勝浦町で2施設を経営している。

 同社によると、国民宿舎の買い取りは、建物の状態が良かったこと、その立地がマリンレジャーの拠点となり得ること、紀勢自動車道の開通で利便性が高まったことなどが決め手になった。開業に当たり、9人の地元雇用も生み出した。

 名称は「サンセットすさみ」。那智勝浦町で経営する施設の一つ「サンライズ勝浦」と対をなす意味も込めた。客室は2〜4階の29室。広さは3種あり、いずれも和室。トイレは各階に男女別で一つずつ。宿泊は1人1泊2食付きで8千円から。1階のレストラン「いなづみ食堂」や温泉浴場は一般客も利用できる。