和歌山県内で本年度のツキノワグマの捕獲数は、7月31日現在で田辺市龍神村を含めて計3件あり、昨年度の捕獲数を上回った。県自然環境室は、秋にかけて里に出没する可能性が高いとして注意を呼び掛けている。 ツキノワグマは和歌山、奈良、三重の各県にまたがる深山に生息しており、龍神村も分布域に入る。自然環境室によると、ツキノワグマは、紀伊半島の地域個体群として絶滅の恐れがあるため、県のレッドデータブックで絶滅危惧1類に分類され、狩猟も禁止している。

 同室のまとめによると、田辺市内のツキノワグマの目撃情報は、2011年から7月19日現在で41件あり、うち龍神村が21件で半数を占めている。次いで多いのが中辺路町の8件。

 自然環境室では、山でクマと合わないために、鈴やラジオを持って鳴らしながら森に入ることや、2人以上で行動することを勧めている。

 また、釣りやキャンプをする際、食べ物を放置するとクマをおびき寄せることになるので、ごみは必ず持ち帰ること、クマにばったり出合ったら慌てて逃げずに、クマから目を離さずにゆっくり離れることなどの注意を呼び掛けている。