和歌山県新宮市で31日、大規模地震を想定した列車からの津波避難訓練があり、串本古座高校(串本町)の1年生や関係者約150人が、海の近くで緊急停車したと想定した列車から、標高が高い場所まで駆け上がった。

 ジオパークなど地域資源について学習しながら、津波発生時の避難方法も学ぶ「鉄學(てつがく)」というプログラム。和歌山大学の西川一弘研究室の主催で、JR西日本和歌山支社が協力して実施。列車内で生徒たちにジオパークの説明をしている最中、紀伊半島沖を震源とする震度7の地震が発生し、緊急地震速報システムが作動し、列車が緊急停止したと想定した。

 この日は、臨時列車に串本古座高校の生徒や和歌山大学、JR西日本の関係者らが乗り込み、串本駅を出発。大規模地震が発生した際に津波の浸水が予想されている三輪崎駅―新宮駅の間にある熊野古道「高野坂」の入り口付近(標高約10メートル)で訓練をした。

 参加者は開いた列車のドアから約1・2メートル下の地面まで飛び降りたり、はしごを使ったりして外に出て、約200メートル離れた標高約20メートルの場所まで向かった。