和歌山県串本町西向の町役場古座分庁舎ロビーで1日から「第五福竜丸=第七事代丸 建造70年歴史展」が始まった。6日までで、時間は午前8時半〜午後5時。来場者には、建造70年の歴史のパンフレットが無料配布される。

 第五福竜丸の歴史展実行委員会主催、町教育委員会後援。太平洋のビキニ環礁で行われた水爆実験で被ばくしたマグロ船「第五福竜丸」は、カツオ船「第七事代丸」として古座川河口の古座造船所で製造された。今年が建造70年で、建造の町としてその歴史やビキニ事件を後世に語り継ぎ、核兵器のない平和な世界を訴えていこうと、イベントを企画した。

 会場では「建造の地 中州の歴史」「古座造船所と船大工」「汚染マグロの被害について」「核兵器廃絶の新たな動き」について資料展示。当時の貴重な写真や地図、新聞記事など約70点ある。古座造船所があった同町西向の中州は、ジオラマで再現している。

 実行委は、パンフレット500部を作成し、400部を来場者に配っている。オールカラーで14ページ。カツオ船第七事代丸の発注、古座造船所、ビキニ事件のその後、福竜丸の保存運動、中州の歴史などについて紹介している。

 実行委員で語り部の仲江孝丸さん(59)は、核兵器を禁止する国際条約が、7月7日の国連会議で圧倒的多数により採択されたことに触れ「核をなくそうという動きの原点がビキニ事件。70周年の年に、改めて核兵器廃絶の声を地域から広げていきたい」と話している。