和歌山県みなべ町埴田、鹿島神社の奉納花火祭が1日、南部海岸であった。江戸時代の地震で津波から地域を守った鹿島の神に感謝して始まった行事。多くの人が個人、企業、団体などから奉納された花火に見とれた。

 町史によると、宝永4(1707)年と安政元(1854)年の大地震で津波が来た際、鹿島から怪火が現れて津波を東西に導き、南部浦は波静かで被害が少なかったという。宝永5(1708)年から、海浜でたいまつやちょうちんを奉納するようになったのが祭りの起源とされている。

 同日は午前7時から、海岸で清めの潮くみ神事があり、続いて、海水を陸の本殿に供えて安全祈願をした。夕暮れ時になると、氏子の九つの区(南道、千鹿浦、北道、栄町、東吉田、芝崎、埴田、片町、新町)の住民が、ちょうちんを持って行列し、鹿島神社でおはらいを受けた後、海岸に縄を張って設けた「陣屋」に集まった。

 行列は「ちょうい さんじゃい」と掛け声を発しながら歩いた。

 午後8時から、鹿島の前に、早打ちや仕掛け花火が次々と打ち上げられると、集まった人たちは写真を撮ったりしながら楽しんだ。