和歌山県田辺市本宮町の本宮小学校の6年生10人が2日、熊野川漁協(新宮市)の組合員に教わりながら、アユの友釣りに挑戦した。今回が初めてで、県内13の漁協でつくる県内水面漁協連合会(紀の川市)によると、小学生対象の友釣り教室は県内でも珍しいという。熊野川漁協は「若い人たちに興味を持ってほしい」と期待した。

 友釣りは、アユの縄張り行動を利用した日本の伝統的な釣り。掛け針を付けたオトリのアユを泳がせて縄張りに侵入させ、追い払いに来たアユを引っ掛ける。

 今回の体験は、地域の自然の豊かさを知るために子どもたちにアユの友釣りを体験させたいと学校が漁協に相談。漁協としても、愛好者が高年齢化して減少する中、若い人たちに少しでも興味を持ってもらいたいとして協力した。

 この日は小学校の前を流れる熊野川の支流・大塔川で、組合員の役員らが友釣りを指導。子どもたちは8〜9メートルの長い竿(さお)を持ってオトリのアユを泳がせた。

 県内水面漁連によると、25年ほど前には県内全河川で約1万5千枚あった友釣りの年券の売上枚数が、近年では約8千枚に減少している。年齢層も年々高くなっており、当時は40代が多かったが、今は65歳以上が中心。愛好者の拡大や若返りが大きな課題となっている。