梅の木などサクラの仲間に被害を及ぼす外来の甲虫「クビアカツヤカミキリ」の成虫が、和歌山県かつらぎ町妙寺で捕獲された。県内で初めての報告。他にも生息している可能性があり、県やJAなどは情報提供を呼び掛けている。

 2015年に近隣の大阪府大阪狭山市、徳島県の板野町と鳴門市などでサクラやモモ、梅、スモモへの被害が確認され、和歌山県でも警戒を強めていた。

 県農業環境・鳥獣害対策室によると、かつらぎ町妙寺では農家が7月31日、梅畑の近くに止めた車にくっついている雄1匹を捕獲した。翌日、県の職員らが近隣の農地約1ヘクタールにわたって調査したが、他に成虫は見られず、幼虫が樹木の中に入っていれば発生する大量のふんや木くずも確認されなかった。

 クビアカツヤカミキリが問題なのは、幼虫が樹木の幹に入り込み、内部を食い荒らすことで、樹木が衰弱したり、枯れたりすること。繁殖力が強く、樹木に入る幼虫の数が多いことから被害が大きい。徳島県では、ほぼ全滅状態のモモ園地も出ている。

 成虫の特徴は体長3〜4センチで、全体的に黒く、胸部(首部)が赤い。6月から8月にかけて現れる。雌は幹や樹皮の割れ目に産卵し、8、9日後にふ化する。幼虫は5月から6月にかけ、食べるのが盛んになり、樹木の根元に大量のふんや木くずが落ちて積もることから、被害が分かりやすいという。