和歌山県警串本署(串本町串本)と串本海上保安署(同町サンゴ台)は9日、無人航空機「ドローン」を使って、災害や水難事故などによる行方不明者の捜索を目的とした合同訓練をした。紀伊大島北側の沿岸で、同保安署の巡視艇「むろづき」からドローンを飛ばした。

 県警は本年度から、熊本地震の教訓を踏まえて、山間部の多い紀南の署などへ、ドローンの導入を進めている。道路崩壊や土砂崩れ、家屋倒壊などで道路が寸断されれば、孤立地域の被災状況把握が難しくなり、救助活動の遅れが心配される。そこで、搭載したカメラからの映像が操縦者側で見られる仕組みのドローンを上空に飛ばし、山崩れやため池などの状況把握や、行方不明者の捜索、救助に入るための経路選定などに役立てる。

 訓練では串本署警備課の上地義章課長(35)ら3人が「むろづき」に乗り込み、紀伊大島の北側へ移動した。大地震の後に津波が発生し、がれきが海岸に押し寄せ、陸や船からは近づきにくい状況を想定。上地課長らはドローンを離陸させ、紀伊大島の海岸上空を飛ばした。行方不明者の捜索訓練として、ドローンが撮影している映像を見ながら、岩場へ近づいたり、上空で止まってさまざまな方向の映像を映したりした。海上保安官はドローンの動きに合わせて「むろづき」を操船した。「むろづき」管理艇のゴムボートも随行した。