和歌山県は、仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を合わせた「ワーケーション」をPRした企業誘致に力を入れている。情報通信技術を使うことで、白浜温泉街(白浜町)などの観光地で仕事と休暇を両立させてもらおうという取り組み。働き方が注目される中、企業側にとっても利点があると県はみている。

 県情報政策課によると、旅行先などでの仕事が認められる、ワーケーションの考え方は欧米で進んでいるが、国内での認知度は高くない。

 県ではこれまでに、首都圏にある情報通信技術関連の企業を中心に数十社を担当者が訪問。紀南などでインターネット環境の整備を進めていることや観光資源が豊富な点、空路(南紀白浜―羽田)だと片道1時間余りで移動できる交通手段などをPRしている。

 東京都内でこのほど開いた、ワーケーションに関するフォーラムには、企業の幹部や人事担当者ら約130人が集まった。パネルディスカッションでは、白浜町のITビジネスオフィスに入居する企業の担当者や同町に本社を置く「クオリティソフト」の浦聖治代表らが登壇。情報通信技術を使うことで時間や場所にとらわれない働き方をしている取り組みなどを紹介した。フォーラムには仁坂吉伸知事や白浜町の井澗誠町長も出席した。