和歌山県の田辺市街地で空き家を改修したゲストハウスが増えているが、閑散期の冬をいかに乗り切るかが課題になっている。ゲストハウス同士が協力し、飲食店との提携など、「泊まる」だけでない魅力づくりが始まっている。

 田辺保健所によると、12月4日現在、市内でゲストハウスを含む「簡易宿所」の営業許可は97件ある。近年、申請や相談が増えているという。

 市街地のゲストハウスは熊野古道歩きの観光客を中心に需要がある。ただ、閑散期の12月〜2月は激減する。冬場は休業するゲストハウスもある。

 昼間はシェアショップとして飲食業も営んでいる「あさりや」(田辺市上屋敷2丁目)は、今年から忘年会、新年会を受け付け、地元客の取り込みを図る。

 ゲストハウスを貸し切りで利用してもらい、シェアショップの飲食店が料理を提供したり、近くの飲食店と提携し、仕出しを出したりする。同窓会の会場として貸したこともあり、「交流の場としての利用を増やしたい」という。

 現在、あさりやなど市内6事業所が「ゲストハウス連盟」(仮)の立ち上げを準備している。大半は飲食サービスがない。客からは朝食や弁当の要望もあり、飲食店と提携して応える体制づくりも検討する。昼間の清掃など人材確保でも連携を模索する。