和歌山県すさみ町周参見の上戸川(こどがわ)地区にあった水力発電所を復活させようと、有志が取り組んでいる。まずは存在に「光」を当てて広く知ってもらおうと、10日に町内で講演会を企画している。

 町史などによると、1915年6月に「周参見水電株式会社」が創立。同社は周参見川から水を引き、20年4月から発電を始めた。ガスで生んだ電気も合わせ、周参見のほか日置や三舞、江住地域などに供給していた。発電は76年6月まで続いたという。いまは発電施設はないが、水路や、導水管を支えていたコンクリート塊などが残っている。

 復活できないかと考えているのは、上戸川地区で生まれた山本正さん(68)=すさみ町周参見=や、一般社団法人「南紀自然エネルギー」(串本町)代表の仁木佳男さん(41)=和歌山市=ら。同法人は紀南4カ所で太陽光発電に取り組んでいて、利益の一部を地域の団体に寄付している。

 講演会は10日午後1時半〜4時、すさみ町周参見の町総合センターである。無料。

 東吉野村の水力発電会社で代表を務める森田康照さんや和歌山大学環境システム学科の中島敦司教授らが話す。仁木さんは、すさみ水力発電の概要や復活に向けた取り組みなどを紹介する。問い合わせは山本さん(090・8982・0093)へ。