和歌山県内で悪質な飲酒運転が横行しているのを受け、県警は19日、飲酒運転撲滅に向けた新体制をスタートさせた。2017年の県内死亡事故中の飲酒運転割合は全国最悪で、18年は改善したが、飲酒運転事故総数は高水準のままとなっている。今後、田辺市の味光路や和歌山市のアロチなどの繁華街で夜間、重点的に取り締まりを強化し、汚名返上を目指す。

 17年の県内死亡事故35件に占める飲酒運転の件数は6件で、この割合が17・1%(全国6・3%)と全国最悪となった。これを受け、県警と県知事部局は啓発を強化し、18年は死亡事故26件中、飲酒運転は2件と4件減少。飲酒率は7・7%と高い方から17番目と改善した。しかし、物損事故を含めた飲酒運転による事故件数は、17年とほぼ同数の約170件で、高い数字のまま推移している。

 県警は飲酒運転を無くそうと3月の人事異動で、交通部に5人増員し、部内の交通指導課に「飲酒運転等取締係」(9人)、交通企画課に「飲酒運転根絶対策係」(3人)を設置した。飲酒運転撲滅に向けた専門係の設置は全国でも少ないという。

 取締係は各署と連携し、繁華街などで夜間専門に取り締まる。和歌山のほか田辺にも拠点を設ける。根絶対策係は、県が飲酒運転根絶に向けて制定した条例(4月以降順次施行)に基づき、態勢を整えた上で、飲酒運転した運転者に酒を提供した飲食店に立ち入り検査したり、防止措置を講じるよう指導したりする。