年末から年明けにかけて、和歌山県内でも新型コロナウイルスの感染者が急増している。5日には、過去最多の17人の感染が発表され、ここ1週間の合計は79人に上る。とりわけ年末以降、帰省した人の感染者と感染経路不明の感染者が増えている。県は医療機関の負担が増大しているとして、県民に改めて感染予防の徹底を求めている。
 県によると、1日当たりの感染者数は12月29日までの1週間は0〜3人だったが、30日から増加。1月5日には17人となり、過去最多だった11月19日の15人を更新した。累計では678人となる。
 入院者も急増。1月5日現在で83人(1週間前の12月29日は21人)となり、過去最多を更新した。
 とりわけ憂慮されるのが感染経路不明の感染者が増えていること。県のまとめによると、12月26日〜1月4日に感染したと発表した70人のうち、濃厚接触者を除いた「当初陽性者」は42人。このうち、推定感染経路が「不明」と「帰省」がいずれも12人。続いて「県外滞在」が9人、県内での「会食」7人、「来県」2人だった。なかでも「不明」が増加傾向にあるといい、県は市中感染を懸念している。
 当初陽性者の年代別では20代が12人で3割を占めている。地域別では和歌山市が24人で6割、県外在住者が3割の12人。ほかは、御坊保健所管内2人、橋本保健所管内2人などとなっており、田辺保健所管内以南では、この期間中の当初陽性者は帰省者以外では出ていなかった。
 県福祉保健部の野尻孝子技監は「年末年始、帰省者や若者らから感染が広がっている。感染者が急増し、医療機関の負担がかなり増している。今はとにかく、集まっての会食は控えてほしい」と呼び掛けている。
■田辺管内でも1人
 県が5日に発表した感染者は17人。内訳は田辺保健所管内在住者が1人、和歌山市が7人、岩出保健所管内が4人、橋本保健所管内が3人、湯浅保健所管内が1人、大阪市在住で和歌山市への帰省者が1人となっている。
 田辺保健所管内在住の50代無職女性は12月31日に頭痛などを発症。発熱や味覚嗅覚異常もあり、医療機関を受診した。同居家族1人に症状があり、検査している。
 和歌山市内で12月30日にあった同窓会の関係では、同市在住の20代会社員男性2人の感染も判明。これで参加者12人中4人が陽性となった。また、和歌山市在住の20代アルバイト男性は年末から年始にかけて複数回、友人と飲食していた。
 和歌山市内のサービス付き高齢者向け住宅では、利用者の80代無職女性と、施設で利用者を介助するスタッフの40代男性(いずれも和歌山市在住)の感染が分かった。2人とも、すでに感染が確認されているスタッフの濃厚接触者。他のスタッフや利用者の検査も進めている。