工業系学科がある和歌山県内6高校の生徒が研究成果などを発表する工業教育研究発表大会が20日、開かれた。審査の結果、3部門あるうちの研究部門で田辺工業のチームが最優秀賞に選ばれた。
 工業関連の学習やものづくりの楽しさに対する認識を高めてもらおうと高校教育研究会工業部会、わかやま産業を支える人づくりネットワーク会議が毎年実施。37回目。
 和歌山工業、紀北工業、箕島、紀央館、田辺工業、新翔の各高校と県内企業から約千人が参加した。新型コロナウイルス感染防止のためウェブ会議システムを使って実施し、和歌山工業が発表会場となった。聴講だけの生徒は各校の教室で視聴した。
 作文(4人)、研究(4チーム)、ウェブプレゼン(15組)の部門ごとに各校の校長や教頭、教諭が研究内容や発表態度などを審査した。
 研究部門で最優秀賞に選ばれた田辺工業のテーマは「地元地域で喜んでもらえる工業高校の取り組み―シンボルモニュメント・デロリアンを動かそうプロジェクト―」。デロリアンは映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場するスポーツカータイプのタイムマシン。機械科の生徒が2016年にこれをモデルにしたモニュメントの製作に着手し、約4年かけて完成させた。
 全長4・2メートル、重さが約500キロあり、同校玄関前に設置している。車体が台座ごと回転し、スポットライトやイルミネーションも点灯する。
 発表では、完成したモニュメントの「見せ方」を考えたり、展示システムの製作を担当したりした「ものづくり研究部」(情報システム科2年・橋本佳明、電気電子科2年・谷前怜、機械科2年・廣畑匡規)の3人が説明した。
 田辺工業ではほかに作文で「田辺工業高校で3年間学んで」(電気電子科3年・森山慶吾)が佳良賞に選ばれた。
 また、ウェブプレゼンではいずれも電気電子科3年の小嶌優綺、阪口稜真、芝峰悠真、田中隼、的場拓海の5人による「ESP―WROOM―02とESP―WROOM―32D開発ボードを用いた無線による温度監視システムの開発」が研究賞に選ばれた。
 ほかに、ものづくり研究部の「紀の国わかやま総文及び文化祭2021のカウントダウンボードの製作」、「アプリ開発プラットフォームMonacaを利用したアプリ開発」(いずれも情報システム科3年の天川友喜、内山潤一、栗栖寛治、茶端英伸、萩村孝裕、三根紀香)がそれぞれ発表賞に選ばれた。