和歌山県は27日時点の感染状況について、国の分科会が示す指標を基に、総じて「ステージ2」(感染漸増段階)にあるという見方を示した。24日時点は深刻度が2番目に高い「ステージ3」(感染急増段階)としていたが、数値が改善傾向にあるとして引き下げた。県は予断を許さないとする一方「『第3波』は越えつつある」とみている。
 分科会の指標のうち、ステージ3の基準を上回ったのは、前回発表の24日時点では四つだったが、今回発表の27日時点では「最大確保病床の使用率」と「現時点の確保病床の使用率」の二つとなり、これらの数値も改善している。
 「最大確保病床の使用率」(ステージ3の基準20%)は29・8%(前回36・5%)、「現時点の確保病床の使用率」(ステージ3の基準25%)は36・1%(前回44・2%)だった。
 また、前回は15・8人だった「人口10万人当たりの全療養者数」(ステージ3の基準15人)は12・9人。前回は1・07だった、新規陽性者数の「直近1週間と前週の比」(ステージ3の基準1)も0・65と改善。いずれも基準を下回った。
 人口10万人当たり直近1週間の新規陽性者数は9・1人。20日ごろからはステージ3の基準15人に迫る14人台の日もあったが、約20日ぶりに10人を切った。
 一方で、感染経路不明者の割合は18・8%で、前回の15・0%から上がっている。
 県福祉保健部の野尻孝子技監は数値の改善について「帰省など、人の活発な動きが収まってきたことが一番の要因」とした。その上で「第3波は越えつつある。ただ、集団に(ウイルスが)持ち込まれると、集団感染になるかもしれないという危機はいつもある」と、注意の継続を呼び掛けた。
■今年最少の8人 新規感染者
 県は28日、県内で新たに10歳未満から70代の8人が新型コロナウイルスに感染したことが分かったと発表した。1日当たりの発表者数は、今年に入って最少となった。
 和歌山市在住が7人、岩出保健所管内在住が1人。このうち、30代会社員男性は、クラスター(感染者集団)に認定されている海南市の会社「山田利」に勤務。クラスターは13人となった。
 また、27日に感染が発表された田辺保健所管内在住の50代女性の関係では、勤務する同管内の幼稚園の園児や同僚約130人を検査している。
 県内で感染が確認されたのは累計で1024人。入院者は118人で、重篤と重症は合わせて17人となっている。