南紀白浜エアポート(和歌山県白浜町)は3日、都市部の人材と地方の企業を副業という形でつなげるサービスを展開する企業「みらいワークス」(東京都)と業務提携した。知識や経験を地方で生かしたいという人を紀南へ呼び込み、活性化につなげたいという。
 みらいワークスが展開しているウェブ上のサービス「スキルシフト」には、副業を求める都市部の約5千人が登録している。一方、商品開発や販売促進、資金調達、宣伝・広告など、さまざまな分野に精通する人材を求めている約600の企業や事業所が求人広告を出している。ウェブ上で双方を紹介し合っており、企業は面談の上、求職者と直接、業務委託契約を結ぶ。
 南紀白浜空港の運営だけでなく地域活性化にも取り組むエアポート社は、今回の提携を機に、経営課題を抱える紀南の企業へ「スキルシフト」を紹介する。岡田信一郎社長は「地域内だけでは手に入らない知見やネットワークを呼び込めば、地元企業にとっても成長につながるはず。需要は結構あると思っている」と話している。
 みらいワークスによると、求人1件につき10人ほどの応募がある。月に数回、現地を訪れるという形が多く、謝礼は3万〜5万円という。広報担当者は「生活のための副業というより『自分のスキルを試したい』とか『地方に携わりたい』という人がほとんど」と話している。
 昨年9月に同社が首都圏(1都3県)在住の約1600人を対象に実施した意識調査では、新型コロナウイルス感染症の影響で、地方で働くことへの関心が「強くなった」との回答が約3割あった。
 みらいワークスの岡本祥治社長は「定期的に地域と関わる関係人口の創出につながるという点で、いま副業は重視されている。ゆくゆくは移住、二拠点での生活にもつながっていけば」と話している。
 3日は南紀白浜空港と東京都内をオンラインで結び、岡田、岡本の両氏が画面越しに握手するポーズを取った。