和歌山県は11日、都市部に住む人を対象にした「バーチャル移住体験ツアー」を開いた。参加者は、田辺市本宮町の先輩移住者とインターネットでつながり、ゲストハウスやカフェ、そば店を画面越しに訪問。現地にいるかのように和歌山での暮らしや仕事を体験した。
 県移住定住推進課によると、和歌山、三重、奈良の3県による紀伊半島移住プロモーション事業の一つ。新型コロナウイルスの影響で現地に来られない中、和歌山での暮らしを少しでも身近に感じてもらおうと企画したという。
 この日は、神奈川県や大阪府、愛知県などに住む20〜50代の8人がツアーに参加した。先輩移住者が営むゲストハウスとカフェ、そば店を巡り、和歌山での暮らしや仕事内容などについて説明を受けた。また、事前に送付したジュースやビールで乾杯したり、そばの薬味を試食したりした。
 県移住定住推進課の移住交流推進班、三木啓生班長(51)は「現地での暮らしをよりリアルに感じてもらえたと思う。今後もオンラインなどを活用し、和歌山での暮らしに関心を持つ人と地域をつなげることができる取り組みを進めていきたい」と話した。
 県移住定住推進課によると、新型コロナウイルスの感染拡大により、大都市から自然豊かな地方への移住を検討している人が増えている。県が開設している移住の相談窓口では、昨年度に比べて相談が3割ほど増えているという。