和歌山県は20日、新型コロナウイルスの新たな感染者は90人で、2日連続で過去最多を更新したと発表した。田辺保健所管内でも過去最多の17人を確認。田辺市内の飲食店でクラスター(感染者集団)が発生するなど、感染が広がっている。
 県内の1日当たり感染者発表人数は17日に67人、19日に84人、20日に90人と過去最多の更新が続いている。直近1週間の人口10万人当たり感染者数は47・4人で、4日連続で過去最多を更新。「感染爆発段階」(ステージ4)の基準25人を大きく上回る。
■入院者も最多の425人 550床に増床
 入院者数も過去最多だった19日の386人を上回り425人となった。これに対応するため、病床数を35床増やし550床にしたが、使用率は77・3%と上昇が続く。近く、さらに増床をしたいという。酸素投与が必要な人を含む重症者は16人で、うち重篤が2人。
 20日発表の保健所管内別の新規感染者数は、和歌山市44人、田辺17人、岩出7人、新宮と湯浅、橋本は各4人、御坊と海南は各3人、県外4人。
 保健所管内別の直近1週間の人口10万人当たり感染者数は、御坊69・8人、和歌山市48・9人、田辺42・8人、新宮41・6人、岩出39・0人、湯浅31・4人、橋本28・6人、海南19・2人。このうち、和歌山市、田辺、岩出は過去最多となった。
 田辺の1日当たり感染者発表人数は、これまでは昨年8月18日と今年4月20日の8人が過去最多だったが、今年8月18日に11人と初めて2桁となり、19日10人、20日17人と10人以上が続いている。 
■田辺のバーでクラスター 来店者に連絡求める
 県は、田辺市湊のバー「NEXT DOOR(ネクスト ドア)」をクラスターと認定した。20日までに経営者や従業員3人と来店客8人の計11人の感染が判明。県によると、県外からの来店客から、飲食やカラオケなどで感染が拡大した可能性があるという。10〜15日に来店した人は、速やかに最寄りの保健所に連絡するよう求めている。
 田辺管内ではこのほか、小学生から40代の家族4人全員が感染したケースもあった。
 和歌山市新生町の「古梅記念病院」もクラスターに認定した。新たに18人の感染が判明し、これまでと合わせ、医師や看護師ら職員7人と、40〜100代の入院患者15人の計22人のクラスターとなった。
■「危機的な状況と理解を」/野尻技監
 県福祉保健部の野尻孝子技監は、感染者増により、医療機関の負担がかなり増しているといい「皆さまの協力が得られない限り、右肩上がりの上昇は止められない。集団での飲食、スポーツも含めて、本当にいまはやめていただきたい。危機的な状況と理解していただきたい」と強調した。
 和歌山市在住の90代女性の死亡が20日に確認された。ワクチンを2回接種した人の死亡例は県内初。13日に陽性が分かり、19日から重篤となっていた。基礎疾患があったという。死亡者は51人となった。