和歌山県みなべ町を訪れる修学旅行などの教育旅行が、秋を迎えても実施できるかどうかが定まらない状況が続いている。新型コロナウイルスの感染が拡大したためで、本年度はこれまでのところ、ほとんどが延期や中止になっている。関係者らは、10月以降に感染がある程度収まり、実施されることに期待している。

 みなべ町教育旅行誘致委員会(岩本智良委員長)によると本年度、町内で梅干し作りなどを体験したり宿泊したりする学校の予約数は、昨年度同様に100件を超えていた。ほとんどが近畿圏や三重県、愛知県の小中学校で、新型コロナにより、行き先を近場や感染者の少ない紀南地方に変更したからだ。
 しかし、都市部を中心に緊急事態宣言が発令されたことで、春の教育旅行はほとんど延期や中止となった。9月からの実施が期待されたが、緊急事態宣言が夏に再発令され、延長もされたことで実施できなくなっている。
 現在のところ、10、11月には体験も宿泊もある程度の予約が入っている。誘致委員会によると、10月前半に体験を予約している3校に実施するかどうかを確認したところ、「緊急事態宣言が解除されれば行きたい」との返事をもらったという。ただ、実施は緊急事態宣言発令の有無が左右し、それ以降も含めはっきりしないため、関係者らはやきもきしている。
 これに加え、延期による予約の申し込みが、先に入っていた予約日と重なるケースがあるという。このため、体験を他のメニューに変えてもらったり、同じようなメニューがある周辺の町を紹介したりもしているという。
 岩本委員長は「県外の学校は、豊かな自然に触れるのを楽しみに和歌山に来てくれる。新型コロナがどうなるか分からないが、来てくれたら、しっかりおもてなしをして、楽しんでもらえるようにしたい。みなべ町特産の梅の良さも伝えたい」と話す。また、御坊・日高の市町や団体による「御坊日高教育旅行誘致協議会」が今年2月に設立され、広域で誘致活動を始めたばかりであることから「引き続き連携して誘致できればと思う。受け入れも充実させたい」とも話している。