和歌山県田辺市本宮町の熊野本宮大社で25日、温泉という自然の恵みに感謝し、熊野本宮温泉郷の繁栄を祈願する「献湯祭」が営まれた。地元の温泉宿の関係者が、この日最初にくんだ一番湯を神前に供えた。
 熊野本宮観光協会が毎年この時季に実施している恒例行事。今回で43回目となる。
 町内の川湯温泉と湯の峰温泉、渡瀬温泉にある旅館や民宿など13軒の関係者が、一番湯を神前に設けた大だる(直径約60センチ)に注いだ。その後、大社の九鬼家隆宮司(65)が祝詞を奏上した。
 九鬼宮司は「昨年と同様にコロナ禍で非常に厳しい状況。早く収束し、全国各地の方々が対策をしながらこの地を訪れてくれたらと思う」とあいさつ。
 協会の名渕敬会長(57)は「少しずつお客さんが戻ってきている兆しはあり、宿泊施設ではしっかりコロナ対策をしてお客さんをお迎えさせていただいている。熊野本宮温泉郷では古来温泉が湧き出ており、人々の生活の一部であり、旅館にとっても大変大きなもの。今年も奉納できてありがたい」と話した。