本格的な秋を迎え、和歌山県の紀南各地で、赤とんぼの代表種アキアカネが集団で産卵している。中にはペアの雌を奪おうと、虎視眈々(たんたん)と狙う雄もいる。
 日本固有種で体長4センチ前後。暑い夏は山頂付近や渓流沿いで過ごす。秋風が吹くころ、それに乗って平地に降りてきて繁殖行動をする。
 白浜町の富田川河川敷や近くの田んぼや水たまりでは、多くのアキアカネの雌雄が連結飛行している。産卵に適した場所では、入れ代わり立ち代わりペアが飛来して雌の腹部で繰り返し水面や泥をたたく。ペアをつくれていない雄が隙を見て、ペアに突撃する姿も見られた。
 紀南地方にいる赤とんぼは、アキアカネのほか、ナツアカネやマユタテアカネ、ヒメアカネなど。