日本自動車連盟(JAF)和歌山支部は、8月に県内2カ所で「信号機のない横断歩道」での歩行者優先についての実態調査を実施した。その結果、一時停止率は18・4%で、8割以上が止まらなかった。一時停止率の全国平均は30・6%で、県は全国でワースト5だった。

 JAFによると、今年の調査は8月11〜30日の月〜金曜日午前10時〜午後4時の間に各都道府県で2カ所ずつ(合計94カ所)で実施。信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両8281台を対象に実施し、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車は2534台だった。前年の調査時と比べて9・3ポイント増加し、毎年増加傾向にあるが、いまだに約7割の車が止まっていない。
 一時停止率が最も高かったのは長野県で85・2%。最も低かったのは岡山県で10・3%だった。
 和歌山県の一時停止率は18年が1・4%(全国ワースト3)、19年が8・9%(同10)、20年15・9%(同12)と、少しずつ上昇しているが、全国平均も上昇しているため、依然として下位になっている。
 交通ルールでは、車両が横断歩道を通過する時、横断しようとする歩行者がいる場合、横断歩道の直前で一時停止し、通行の妨げをしてはならない。横断しようとする歩行者がいないことが明らかな場合を除き、横断歩道の手前で停止できるようあらかじめ速度を落とすことがドライバーの責務となっている。
 一方、歩行者側も横断歩道を渡る時は、ドライバーにその意思を伝えたり、無理な横断をしないよう心掛けたりするなど互いに安全を意識することが大切になってくる。
 田辺署の児玉高幸交通課長(56)は、横断歩道付近での取り締まりを強化するとともに啓発に力を入れていると述べ「ドライバーは歩行者が見えたら止まる、歩行者は止まってくれた車にお礼をするなどといった思いやりが大切だと思う」と話した。