和歌山県白浜町才野にある南紀白浜空港でこのほど、航空機の事故を想定した消火救難総合訓練があった。空港関係、消防、医療など22機関から約100人が参加し、万一に備え対応手順や連携方法を確認した。

 空港を運営する「南紀白浜エアポート」が主催。乗員と乗客を合わせて120人が乗った飛行機が着陸時に強い衝撃を受け、滑走路で停止後、エンジンから出火し、漏れ出た燃料により機体が炎上、多数の負傷者が出ているという想定で訓練した。
 客室乗務員が飛行機から乗客を安全な場所へ誘導した後、空港消防車両が出動し初期消火。その後、119番通報を受けて駆け付けた自治体消防車両が加わり、合同消火した。
 空港内に設置された救護所では、駆け付けた救急隊員が負傷者の治療の優先度を決める「トリアージ」をし、重傷者を救急車や県防災ヘリコプターで病院へ搬送した。
 同空港では、航空機事故発生時に迅速で、適切な消火活動、救急医療活動を実施することを目的に2年に1回のペースで今回のような大規模訓練をしている。
 今回の訓練は、実際の事故対応をイメージしたタイムスケジュールに基づき、各種活動を展開するなど、例年より実践的な要素を加えて実施した。
 エアポート社は「これからもお客さまが安全、安心にご利用いただける空港を目指し、定期的な訓練の実施に取り組んでいく」と話した。