和歌山県は27日、新型コロナウイルスのオミクロン株の派生型「BA・2」に対するワクチン3回目接種の効果について、重症化予防が認められる一方、発症予防は弱いと推定されるという調査結果を公表した。県福祉保健部の野尻孝子技監は「3回接種は発症を完全に予防する効果はなく、接種しても感染したり、他者に感染させたりする可能性がある」とし、感染予防対策の継続を求めた。

 3月1日〜4月21日に新型コロナウイルスに感染した65歳以上の776人のうち、未接種か1、2回接種した人は38%の297人、3回接種者は55%の425人、不明が7%の54人だった。
 この要因について野尻技監は、年代や期間で分けたデータも示した上で、早期に進んだ高齢者の3回目接種から一定期間が経過して効果が弱まっていることのほか、「BA・2」は、ワクチンの感染予防の効果が弱いためと考えられるとした。
 一方、未接種か1、2回接種の感染者のうち、酸素投与以上の重症度となった人は12・5%の37人、3回接種者では2・6%の11人。重症化率は3回接種者の方が大幅に少なかった。野尻技監は「重症化予防の効果はあると考えられる」とし、4回目接種についても、高齢者や基礎疾患がある人には推奨するとした。
 県内の高齢者と医療従事者の3回接種率は3月上旬に50%を超え、4月下旬には85・73%となっている。全年代では55・10%。
 感染力が強いとされる「BA・2」の感染者は、県内でも2月から見られ、3月下旬から増加。4月25日時点で231人(疑いを含む)となり、全保健所管内で確認されている。重症化の割合については、いまのところはオミクロン株の従来型「BA・1」と比べ高くない可能性があるとしている。
 また「第6波」で「BA・1」に感染後、「BA・2」に再感染したとみられる人が4人確認されているといい、注意を呼び掛けている。
 1月4日に始まった「第6波」は、2月上旬に新規感染者数が500人を超える日が相次ぐなどピークを迎えたが、いったん減少し、3月下旬には100人を切る日もあった。しかし、4月中旬に2回目のピークを迎え、300人超となる日が続いた。現在は再び減少傾向となっている。