和歌山県上富田町朝来の熊野高校で13日、同町産の麦わらを使ってストローを作るワークショップがあった。同校のKumanoサポーターズリーダー部員31人が参加し、色や長さがふぞろいで自然な風合いが感じられるストローを作製。プラスチックごみの削減や海洋汚染についても理解を深めた。
 講師を務めたのは一般社団法人「広域連携事業推進機構」(東京都)の副理事・塚田直一さん(45)と、プロデューサーの五箇大成さん(50)。機構では「ふぞろいのストロープロジェクト」として麦わらのストロー活用の促進、廃棄物の削減に向けた啓発、海洋汚染問題への寄与などに取り組んでいる。加工工程の一部を担ってもらうことで、障害者の自立支援を目指す「農福連携」も推進している。
 プロジェクトの一環として全国の学校や企業などでワークショップも開いており、和歌山での開催は初めて。塚田さんと知人で町議の家根谷美智子さん(53)が橋渡しとなり、同校での開催が実現した。
 ワークショップではまず、塚田さんがプロジェクトについて、プラスチックごみによる海洋汚染が発端となって始まったことを説明。大学や行政、生産者、大手企業などが取り組みに賛同して広域連携事業推進機構ができたこと、紀南にも賛同している企業があることなどを紹介した。
 また、五箇さんは「プラスチックのストローが悪いわけじゃない。ごみになる物の取り扱い方を間違っているだけ」と理解を求め、麦わらのストローの作り方について解説。「国民みんなが1年に1回麦わらのストローを使うことで、年間1億3千万本分のプラスチックを減らすことができる。実際に使ってみて、良かったら周囲に伝えてほしい」と呼びかけた。
 サポーターズリーダー部員たちは、麦わらの節をはさみで切り取って、ストローを作った。2年生の庄司千陽さん(16)は「プラスチックのストローを作るにはいろいろな工程があるけど、麦わらのストローは自分たちでも簡単に作れた。ふぞろいでいろいろな形があるのも良い。また自分でも使ってみたい」。同じく2年生の田中香音さん(16)は「質感が思っていたよりもプラスチックのストローに近くて、すごいと思った。いろんな世代の人にも、海洋汚染やプラスチックごみのことを伝えられるようにしたい」と話した。