和歌山県白浜町の臨海浦海水浴場近くの沿岸に4日、イルカが1頭現れ、海水浴客やダイバーを驚かせた。3日夜にも近くで目撃されたイルカとみられる。
 4日午前9時半ごろ、ダイバーがイルカを発見。岸から5〜10メートル、水深1〜2メートルの浅瀬を悠々と泳いでいた。ダイバーらはイルカに近づき、一緒に泳ぐなどした。同日午後3時ごろには姿が見えなくなった。
 三重県からダイビングに来ていた専門学生の西畑千嘉さん(19)は「動物園や水族館では何度もイルカを見ているが、海で遭遇するのは初めて。人懐こくて、自分から寄ってきたので驚いた」と話した。
 イルカの仲間はほとんど集団で行動する。今回のイルカの写真や動画を見た太地町立くじらの博物館、稲森大樹館長(37)によると、今年5、6月に太地町の海で単独行動していたイルカと背びれの形が似ており、同一個体の可能性があるという。種類については「外部形態の特徴からバンドウイルカ、ミナミバンドウイルカの仲間の可能性がある。あるいは2種の雑種の可能性もあるのではないか」と話している。