南紀白浜空港(和歌山県白浜町)を離着陸する旅客機の8月の搭乗者が2万5105人となり、月別で過去最多だった今年7月の1万9689人を5416人上回った。これで本年度は4月から5カ月連続で月別の過去最多を更新した。空港を運営する南紀白浜エアポート(白浜町)の岡田信一郎社長は「全国から和歌山県、南紀白浜空港が注目されるようになってきた」と話している。

 月別で2万人を超えたのは1968年4月の開港以来初めて。これまで8月の搭乗者の最多は2002年の1万7910人で、今年は7195人増と大幅に上回った。
 本年度の搭乗者は、5カ月で9万1937人となっており、年間で過去最多を記録した19年度(17万7135人)の同期間と比べ1万6550人(21・9%)増えている。例年通りのペースで進めば、本年度は20万人を超える可能性がある。
 本年度の搭乗者が増加した要因として観光関係者らは、コロナの影響が比較的に少なく、自然が豊かな和歌山が、観光地として再注目されたことや、リゾート地で休暇を兼ねて働くワーケーションで訪れるビジネス客が増えたことなどを挙げる。今年の夏は紀伊半島に接近する台風が少なかったことも影響しているとみられる。
 岡田社長は「地方の再生こそが日本の再生につながると考え、『空港型地方創生』のモデル確立を目指している。南紀白浜空港としては、お客さまの顔が見える小さな地方空港らしく、観光やビジネスなど、いろいろなきっかけで紀南にお越しになられるお客さま一人一人を大切にし、再び家族、同僚、友人を連れて戻ってきてくれるような環境づくり、地域づくりを地域と連携して進めていきたい」と話している。