JR西日本は1日、自転車を解体せずに持ち込める特急列車「くろしおサイクル」の運行を始めた。自転車の愛好者らがさっそく利用。サイクリングの旅に出かけた。
 普通列車に自転車を解体せずに持ち込めるサービス「きのくに線サイクルトレイン」は昨年9月から始まり、これまでの利用者は6千人を超えた。「特急でも使えるとうれしい」との要望を受け、サービスを広げた。
 「くろしおサイクル」の対象は和歌山県の紀勢線白浜―新宮間を運行する全ての「くろしお」(1日最大6往復)。繁忙期などは除く場合がある。白浜、串本、紀伊勝浦、新宮の4駅で乗降できる。
 利用する場合は乗車券と「くろしおサイクル」の指定席特急券が必要。料金は通常の特急「くろしお」と同じ。座席は横並びの4席を利用できる。
 この日、午前10時12分の白浜駅発、新宮方面行き特急には7人が利用。改札口で専用カバーを借り、ホームで助け合いながら自転車をカバーで覆った。特急に乗車後は座席に自転車を固定し、旅に出発した。
 普通列車の「サイクルトレイン」もよく利用しているという、田辺市目良の瀬戸陽子さん(54)は「串本で降りて自転車で田辺方面へ帰る予定。海沿いの景色を見ながら走るのが楽しみ。特急だと普通列車よりも遠くに行けるので選択肢が広がる」と喜んでいた。