若手映画監督の登竜門「第16回田辺・弁慶映画祭」が11日、和歌山県田辺市の紀南文化会館で開幕した。3年ぶりにコンペティション部門の作品を会場で上映。特別審査員として若手人気俳優の磯村勇斗さんが参加するなど、会場は華やかな雰囲気に包まれた。会期は13日まで。
 オープニングセレモニーは午後6時半から大ホールで行われた。中田吉昭実行委員長は「全国の映画ファンが集い、盛り上げてくれていることに感謝します」とあいさつ。特別審査員を務める掛尾良夫さん、映画監督の大友啓史さん、磯村さんが「映画祭を楽しみたい」と期待を述べた。
 コンペ部門には過去最多180作品の応募があり、そのうち入選した7作品を上映。特別審査員やキネマイスター審査員、市民審査員が審査し、グランプリや観客賞などを決める。表彰式は13日午後3時から行われる。
■整理券求め長蛇の列 磯村さん舞台あいさつ
 12日午後6時半からは、カンヌ国際映画祭で特別表彰を受けた映画「PLAN 75」が招待作品の一つとして上映。出演した俳優の磯村勇斗さんが舞台あいさつに立つとあって朝から整理券が配布され、長蛇の列ができた。
 磯村さんは2017年にNHK連続テレビ小説「ひよっこ」に出演。21年度の「第45回日本アカデミー賞」で新人俳優賞を受賞するなど、注目を集めている。
 同日、紀南文化会館前には夜明け前から行列ができ始め、午前9時の配布開始時には約400人になった。
 友人同士で並んだ、みなべ町の池田春奈さん(17)と田辺市の中松真里奈さん(17)は、ともに磯村さんのファン。「弁慶映画祭は初めて来た。めっちゃ楽しみです」と声を弾ませた。