サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会が20日に開幕する。機運を盛り上げようと、和歌山市本町2丁目のわかやまスポーツ伝承館が「サッカー展」を開いており、日本代表で父親が串本町出身の久保建英選手(21)や、田辺市に住む元女子日本代表の埴田真紀さん(50)ら県ゆかりの選手のユニホームを展示している。

 久保選手は川崎市出身だが、父の建史さんが串本町潮岬出身。高い技術で世界から注目される選手だ。今季はスペインリーグ1部のレアル・ソシエダに所属。W杯でも活躍が期待される。
 埴田さんは田辺市上秋津在住。田辺商業高校(現神島高校)を卒業後、松下電器に所属し、日本女子リーグMVPに選ばれるなど活躍した。県出身者で初めて女子日本代表に選ばれ、1995年にスウェーデンで開かれた女子W杯や、96年のアトランタ五輪など主要な国際大会でDF(ディフェンダー)として出場した。
 埴田さんは今回のサッカー展に合わせて、わかやまスポーツ伝承館に当時着ていた日本代表のユニホーム2着を寄贈した。
 サッカー展ではこの他、父親がみなべ町出身で、ベルギー1部のシントトロイデンでプレーする元日本代表の岡崎慎司選手(36)、海南市出身で今月引退を表明した元日本代表の駒野友一選手(41)らの日本代表ユニホームを展示している。
 U―19(19歳以下)の日本代表に選ばれた、田辺市出身でJ1浦和レッズの工藤孝太選手(19)、有田市出身でJ1セレッソ大阪の北野颯太選手(18)については、所属クラブのユニホームを展示している。
 県出身のJリーガーも紹介している。J1湘南ベルマーレのゴールキーパー立川小太郎選手(25)は白浜町出身。7月までJ2いわてグルージャ盛岡に所属していた武田拓真選手(27)、今季はJ3カマタマーレ讃岐でプレーした松本直也選手(25)は、いずれも田辺市出身だ。
 サッカー展は12月5日まで。開館時間は午前10時〜午後7時。入場無料。問い合わせは同館(073・423・2215)へ。

■埴田さん母校を訪問 元女子日本代表
 埴田さんは15日、母校の神島高(田辺市文里2丁目)を訪れた。女子サッカー部の創部当時から監督を務め、8月に県サッカー協会の会長に就任した恩師の山本智久さん(68)と面談し、1、2年生の女子部員22人と交流した。
 田辺商に女子サッカー部が創設された89年、埴田さんは同校3年生でソフトボール部の主将だった。ずっとサッカーがしたかったといい、ソフトボール部と女子サッカー部を掛け持ちした。その年、田辺商女子サッカー部は県代表として全国大会に出場。大敗したが、埴田さんのプレーを見た松下電器から誘いを受けたという。
 埴田さんは「自分がいた時に比べてかなり部員が多く、びっくりしている。サッカーを楽しんでほしい」と部員たちに呼びかけた。
 神島高女子サッカー部2年で主将の土井舞桜さん(17)は「埴田さんはボールタッチが全然違う。刺激を受けた」と喜んだ。