官公庁で4日、仕事始め式があった。
■「ウサギのように前進を」真砂田辺市長
 和歌山県田辺市では真砂充敏市長が「卯年にあやかり、ぴょんぴょんと前進できるような一年にしたい」と語りかけた。
 式は市役所隣の紀南文化会館であり、幹部級職員を中心に約90人が出席した。
 真砂市長は、来年に新庁舎が完成すること、再来年には市町村合併から20周年を迎えることなどに言及。「これからの3年間は、田辺市にとって前進できるチャンスの年。課題はたくさんあるが、それらを解決しながら新しい価値を創造していく。オール田辺市役所で、ともにチャレンジしていく一年にしたい」と呼びかけた。
 式の進行は、職員研修の一環で本年度の新規採用職員が担当。代表でスポーツ振興課の坂東優奈さん(19)が「与えられた業務をただこなすのではなく、誰のためにしているのか、どういう結果につながるのかを考えながら、自らの成長、ひいては田辺市の明るい未来へとつなげていきたい」と抱負を述べた。
■「失敗恐れず挑戦を」岸本新知事
 県庁の仕事始め式は、和歌山市の県民文化会館であり、昨年末に新しく就任した岸本周平知事が「失敗を恐れずに挑戦してほしい。いろんな提案を私や上司にしてほしい。勇気を持って実行していきたい」と職員に呼びかけた。
 和歌山市内にある本庁や地方機関の職員約800人が出席した。
 岸本知事は職員の顔を見渡し「優秀な皆さんと今年1年、一緒に働けることにわくわくしている」と述べた。その上で「私一人でできることは限られている。皆さんの一人一人の力を貸してください」と呼びかけた。
 この後、健康推進課所属の保健師、江川由佳副主査(36)が職員を代表し決意表明した。昨年は関係機関とともに「チーム和歌山」として新型コロナウイルス対応に尽力し、安心して医療を受けられる態勢を維持できたと報告。新年についても「一人一人が自らの職務に責任とやりがいを持ち、トライ&エラーの精神で、県民の笑顔を増やすために日々笑顔で尽力する」と誓った。