和歌山県外へ移住した人や子孫らが一堂に集まる、初の「和歌山県人会世界大会」が24日、和歌山市の県民文化会館であった。国内を含め9カ国の県人会員約450人が出席。交流を深め、古里和歌山県とのつながりを守っていくことなどを約束した。
 県や県教育委員会、県商工会連合会、県国際交流協会などでつくる「県人会世界大会実行委員会」主催。外務省と国際協力機構(JICA)、和歌山大学、海外日系人協会が後援した。
 参加した県人会は「南加県人会」「シアトル紀州クラブ」「東部カナダ県人会」「メキシコ県人会」「ペルー県人会」「ブラジル県人会」「パラグアイ県人会」「アルゼンチン県人会」など8カ国11団体約280人、国内は「在京県人会」「東海県人会」「京都県人会」「大阪県人会」「堺県人会」「神戸県人会」など17団体約170人。自民党幹事長の二階俊博衆院議員ら県内出身の国会議員、市町村長、県議、県内各団体関係者らも出席した。
 式典では、仁坂吉伸知事が「世界や日本で活躍している和歌山県人が一堂に集まった。交流を通じて、さらに全世界に県人のエネルギーを発揮してほしい」とあいさつ。各地域での活動で、県に貢献したとして、各県人会の代表に顕彰盾を贈呈した。
 父がかつらぎ町、母が紀の川市出身の日系2世、谷口ジョゼ眞一郎・ブラジル県人会会長(77)が各県人会を代表し「初代の移民から100年余りたち、戦前移民はすべて他界した。代わりにわれら2世、3世が県人会の運営に関わり、和歌山県とのつながりを末永く守っていきたい」と謝辞を述べた。
 父方がみなべ町にルーツがあるメキシコ県人会所属の日系4世、寺本トシオさん(27)と、母方が和歌山市にルーツがあるパラグアイ県人会所属のアヤラ・ビクトリアさん(30)が「私たちの住む国や地域と古里和歌山県の発展に貢献するため、さまざまな分野で活発に交流する」などと大会宣言した。
 田辺市の真砂充敏市長による同市出身の合気道開祖・植芝盛平についての紹介や、合気道の演武の披露があったほか、移民の歴史映像の上映もあった。
 式典終了後、ブラジル県人会の谷口会長は「ルーツを誇りに思い、父からいろいろな和歌山の昔話を聞いていた。言語が異なっていても、和歌山の血を分かち合っているのですぐ親しくなれる。これから先も世界大会の開催を期待している」とコメント。
 元国土交通事務次官で和歌山市出身の谷口博昭・在京県人会会長(71)は「これを機会に一層交流を深めながら、古里和歌山に少しでも貢献できればと思う。今後も節目節目に交流の機会をつくっていただければうれしい」と話した。
 25日からは県内3コースに分かれ、3日間の予定で「ふるさと巡りツアー」を実施している。