正月の帰省に合わせた一足早い成人式が3日、和歌山県の紀南地方各地であった。華やかな振り袖やスーツ姿で出席した新成人が、令和の時代を担う大人として第一歩を踏み出した。
■158人が出席 上富田
 上富田町の成人式は同町朝来の上富田文化会館であった。新成人212(男102、女110)人のうち、158(男81、女77)人が出席し、「上富田町に貢献したい」「周りを支えられる存在になりたい」などと思いを述べた。
 奥田誠町長は「令和には一人一人がそれぞれの花を咲かせてほしいという意味が込められている」と話し、「新成人の皆さんも今日の心境を大切に、日々努力を惜しまず、人生に大きな花を咲かせてほしい。ゆっくりでも進んでいけば明るい未来が待っている」とエールを送った。
 新成人代表で同町在住の公務員、竹中隆也さんは感謝の言葉を述べ「向上心を持って努力し、一人一人が個性的な花を咲かせたい」と力強く宣言した。
 式典では中学校時代の思い出を映し出すスライドショーや、上富田町政60周年を記念したPR映像の上映があり、会場からは笑いや歓声が起こった。式典後も新成人は久しぶりの再会を抱き合って喜んだり、写真を撮影し合ったりして盛り上がった。
 式典は上富田中学校の生徒26人が運営し、司会や受付、照明の補助や会場周辺の清掃なども担当した。
■28人が旧交温める すさみ
 すさみ町の成人式は、同町周参見の町総合センターであった。対象者29(男15、女14)人のうち28(男14、女14)人が出席。華やかな振り袖やスーツ姿で、思い出話に花を咲かせたり、近況を報告したりした。
 岩田勉町長は、ラグビーのワールドカップ日本大会で話題となった「ワンチーム」を例に挙げて「一人一人の個性を大切にし、その個性を一つにすることが大切」とあいさつ。「いろんな目標を立てて、それに向かって準備をすることが大事。皆さんにはたくさん可能性がある。どんどんチャレンジしていってほしい」とエールを送った。
 新成人を代表して専門学校生の町塚広夢さん=白浜町堅田=が、家族や恩師、友人らへの感謝を述べ「成人としての役割を獲得していくのはこれから。挫折や困難という壁を乗り越えて、日々前進していけば、努力が報われる日がきっと来る。立派な大人になり、またみんなに会える日を楽しみにしている」と力強く話した。
 記念撮影後、懇談会があり、新成人たちはジュースで乾杯し、旧交を温めた。
 この日は串本町や那智勝浦町で、4日には白浜町やみなべ町、新宮市で成人式があった。12日には田辺市や印南町で開かれる予定。