和歌山県串本町は同町有田の熊野古道大辺路沿いでトイレの設置工事を進めている。3月中旬に完成する予定で、検査の後、4月から供用が開始される予定だ。
 場所は、有田公民館近くの国道42号沿いにある派出所跡地(県有地、約42平方メートル)。建物の床面積は約9平方メートルで、車いす利用者も使える多目的トイレと男性用の小便器1基がある。漁港が近くにあることから町は、古道を歩く人や旅行者だけでなく、ダイビング客や漁業者にも利用してもらいたいと話している。事業費は749万1千円で、県の大辺路ルート整備事業補助金で半額を賄った。
 熊野古道大辺路刈り開き隊隊長の上野一夫さん(71)=串本町中湊=によると、大辺路を歩く人たちはトイレ裏にある旧国道を歩いているという。「最近は日本人だけでなく、外国の人も歩いているのを見掛ける。3月から京都の旅行会社が上富田町から新宮市までの熊野古道を6回に分けて歩くツアーを予定している。現在は民間施設などでトイレを借りているので、トイレが増えることはとてもありがたい。田子か江田の辺りにも造ってもらえれば」と話している。