知事在任中に急逝した岸本周平氏の後任を選ぶ和歌山県知事選(6月1日投開票)が15日、告示される。前副知事の宮﨑泉氏(66)が無所属で、共産党県副委員長で元和歌山市議の松坂美知子氏(68)が党公認で、立候補の準備を進めている。宮﨑氏は岸本県政の継承、松坂氏は一部を除き転換を訴える。
 岸本氏が亡くなったのは1カ月前の4月15日。1期目途中、2年4カ月の在任だった。この間に岸本氏が進めてきた政策を継承するか否かが主な争点となる。
 宮﨑氏は自民党県連が擁立し、同党、公明党、立憲民主党、国民民主党、社民党県連が推薦する。元県職員。3月末まで教育長で、4月1日に副知事に就任したばかり。岸本氏から副知事に指名されたこともあり、岸本県政の継承が「私に課された使命」と訴える。南紀白浜空港の滑走路延伸に向けた事業も継続を表明している。豊富な行政経験と人脈の広さをアピールする。
 松坂氏は「自民党が推している候補者に県政を白紙委任できない」と出馬を決断。岸本氏らと争った前回の2022年選挙に続き、2回目の知事選出馬となる。岸本県政の政策の一部は評価する一方で、物価高騰に対する県民への支援が不十分であり、「国の言いなり」の政策もあると指摘。白浜空港の「特定利用空港」指定は「軍事利用につながる」として撤回を求める考えも示す。
 立候補届け出は、15日午前8時半〜午後5時に県庁で受け付ける。